『エヴォリューション』ヒトデ、謎の医療行為、女と子供だけの島…謎が謎を呼んで、そのまま終わるサブカルの極み

昨年末に見た、その年私の中で1番ヤバイ(いろんな意味で)案件として常に頭の中にいた今作。

予告編を見たときは、2分ほどの尺の間にセリフ僅か数個。もちろんストーリーは不明瞭。

こんなやべえヤツが(私の住んでいる地域は)年末にやるなんて…

しかし一見とっつきにくそうなこいつですが、ある種インシアター入門作品のような易しい一面もあるのです。

「エコール」で高く評価されたフランスの女性監督ルシール・アザリロビックが、女性と少年だけが暮らす謎めいた島で繰り広げられる美しくも恐ろしい「悪夢」を描いた異色ドラマ。少年と女性しか住んでいない島で母親と暮らす10歳の少年ニコラ。その島の少年たちは、全員が奇妙な医療行為の対象となっていた。そんな島の様子に違和感を覚えたニコラは、夜遅く外出する母親の後をつけてみることに。やがて海辺にたどり着いた彼は、母親がほかの女性たちと「ある行為」をしているのを目撃してしまう。本作が映画初出演のマックス・ブラバンが主人公ニコラを演じ、「エール!」のロクサーヌ・デュラン、「マリー・アントワネットに別れを告げて」のジュリー=マリー・パルマンティエが共演。2015年サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞と最優秀撮影賞を受賞した。Evolution
2015年/フランス配給

アップリンク

公式サイト

あらすじ(ざっくり)

島に暮らすニコラという少年は、クソ田舎な島で、女の人と自分と歳が同じくらいの男の子しかいないような環境に住んでいます。

娯楽も全くない島では、グレるくらいしか他になりようがなさそうですが、定期的に母親に連れられ、説明もなしに謎の医療行為を施される日々。

しかも、オカンは夜な夜などこかへ出かけているので、こっそり様子を見に言ったら裸で変なポーズを決めるというあまりに?がいっぱい浮かぶ儀式に直面。

その後は医療施設というなの実験室、で目が☆になったり、あらぬものがお腹につけられていたりと…時々出し抜けにグロホラーみたいな展開も見せつつ、最終的には観客の頭にも、☆がでる。そんな作品。

・ビジュアルが豊富すぎ

エヴォリューションが公開前から注目されていたのは、そのあまりに豊富なビジュアルの多さもあるかと。

ざっとあげると…


劇場に設置されているチラシ。(2パターン)


地域限定で配布されていたらしい4パターンビジュアル。

 

前売り特典のチラシ。


来場者プレゼントのチラシ。

 …と、全部で9種類。 

ちなみに1番最初のチラシは、まだ公式も予告も上がってない頃に劇場に置かれるティザーチラシ。(私が行っていた映画館には設置されてなかったはず…)

もうなんか、全部集めて応募したらサイン入りチラシが貰えるキャンペーンとかやったらいいのに…と言いたくなるような勢いの展開。

ちなみにパンフレットは1000円でしたが、見た目はかなり凝っていて、(作中に登場する人での赤色の表紙)監督が影響を受けた映画音楽本絵画が紹介されています。


・台詞が少なすぎ

予告同様、本編も非常に台詞が少ないです。

あと、映画館で見たとき字幕はずっと縦書きで右端に表示される仕様になってました。

基本的に演出で説明するようなシーンが多く、登場人物全員著しく感情に乏しいので、ストーリーの流れを掴むのは、ちょっとでも目を離すと困難になります。

だがしかし、先のビジュアルしかり、『エヴォリューション』はなかなか珍しい雰囲気映画を全面に押し出しているので、ぶっちゃけちゃんと起きてても話なんて8割くらい理解できないし、あれこれ推測するような映画でないのも確かです。

「はあーなるほどなるほど!」ととりあえず首をふむふむしてても、恥ずかしい思いをする事はないです。

そういう意味ではアート映画としてはかなりビギナー向けになっているかもしれません。

逆に知ったかして「あのシーンのヒトデはほにゃららのメタ表現で…」なんて無理に冒険した発言をすれば、ヒトデ以上の赤面は必須です。

実際今作のレビューや雑誌などで取り上げてるコラムを読んでも「雰囲気すごい!」みたいなのが多く、解説のようなものほほとんど見受けなかったと思います。つまりそういう事なんでしょう!


・ヒトデ過ぎ

今作ではヒトデ、あるいはヒトデをかたどった何かしらが多く登場します。

医療行為の際の電気スタンドの形もヒトデの形をかたどっていたり、夜な夜な島の女たちが儀式を行うときも、並びがヒトデの形だったり…

じゃあヒトデは何かのメタファーと言われると、うーん…

あとこれはストーリーと(恐らく)全く関係ないのですが…

そう、泣く子も黙る宇宙海賊ことゴー☆ジャス氏。
彼の名前、そして片目にも☆…

さらにレビューの一つに


上から二つめのレビュー…! 

「君のハートにエヴォ☆リューション!!!」


・謎が絶妙に明かされてなさすぎ【ネタバレ】

しかしなぜ儀式を行うのか、なぜヒトデに固執するのか、なぜニコラたちは否応なしに医療行為を受けるのか、なぜ島には女と男の子しかいないのか、などに関して明確な目標答えは一切ありません。

しかしなんとなく含ませる演出派はいくつかあり、例えばニコラが「本当のママは?」と自分は島の外から連れてこられたのではと勘ぐるようになり(彼がスケッチブックに描く絵はどれも島にはないものばかり)、ニコラが羊水のような液体に浸からせれていると、腹部にグロテスクな赤ん坊のような生き物が二体くっつけられている実験などは、単性生殖のヒトデになぞらえてるかのようです。

ニコラはその後、懇意にしてくれていた看護婦と島を脱出。

しかし途中、看護婦は1人海に飛び込み姿がなくなります。

取り残されたニコラが船と流れ着いた先は工業地帯。という終わり方。

そんなサブカルの面舵いっぱいな『エヴォリューション』 

DVDの得点もゴー☆ジャスであることを期待。

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