『ブレア・ウィッチ』(全体的にネタバレあり)17年経っても、怖いものは怖い。

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1999年(勝手に5年くらい前だと思ってました)に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の正統続編『ブレア・ウィッチ』

 

前回よりも「見えないもの」「得体のしれないもの」がテクノロジーの進化でいろいろ(ちょっとだけだけど)見えちゃう有難迷惑な作品となり、前作とはまた違った恐怖体験ができます。

ただ前作がハマった人からすると「見ないからこそ怖いのに、今回はいろいろ見えるし分かるからつまんない」という意見もあり、ホラー好きの中でお意見が分かれている様子(でも続編もおんなじような感じに作ったら、「前と一緒でつまんない」とか言ってそう)

 

製作費6万ドルという低予算作品ながら、世界中で記録的な大ヒットとなったホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の17年ぶりとなる続編。大学生のヘザー、ジョシュ、マイクが、森に生息するという伝説の魔女「ブレア・ウィッチ」をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、ブラック・ヒルズの森に分け入った。しかし3人はそのまま消息を絶ち、森に消えた。あの事件から20年後、ヘザーの弟ジェームズが姉らしき人物の映った映像をYouTube見つける。そして、ジェームズは仲間とともに、森の中へ足を踏み入れる。監督は「サプライズ」「ザ・ゲスト」などのホラー作品を手がけ、ハリウッド版「デスノート」の監督も務めるアダム・ウィンガード。(映画.comより)

公式サイト

原題 Blair Witch(the Woods)
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ショウゲート

【粗すぎる筋】

20年前に(おそらくゴールデンラズベリー賞最低女優賞を受賞したことが原因で)失踪したヘザーの行方を調べる弟ジェームズは、ネット上で姉の手掛かりと思える動画を見つけ、レポートのために撮影する女の子(しゃくれ具合がキーラ・ナイトレイ似)と、失踪時、捜索のために大勢でその村に訪れたことのある黒人の友人、その彼女、現地にある廃屋を知る若いカップルの計6人がご丁寧に全員見事にトンデモな目に合うエクストリーム(物理)ホラー。

 

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【前作を見てなくてもへーきへーき】

今作は前作で失踪した姉を追うストーリーですが、基本的にミイラ取りがミイラになる話なので、うろ覚え&未見でも全然ホラーとして楽しめます。

 

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もちろん、前作を見ていると、あの時のあれの正体や、ラストで後ろを向いたまま部屋の隅に不気味に立つ男のわけも分かるようになっていたりと、いろいろ後付けかもしれませんが、見た人にわかるネタも散りばめられています。

実際登場人物のうち2人くらいは失踪ではなく物理的に死んでしまうので、新参者でもふつーに怖い。

ただそれは『ブレア・ウィッチ』とは直接的に関係ないので、若干犬死に感はぬぐえません…(一人に至っては自業自得だし)

 

 

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【ぶっちゃけ人間も怖い】

ホラー要素のひとつに、やはり急に出てきてうわクリビツテンギョー!という展開が王道ではありますが、今作ではけがをした女の子の傷口から深海魚ライクな生き物がにょろろと(結構長め)でてきてうわ…ってなったり、

ビジュアルにも使われている藁人形に、ガイドの女の子の髪がまかれていて、「それがなによ!ぷりぷり」と怪我した子が人形をひったくり、べきっ!とへし折ると、ガイドの子もべきっ!とへし折れてうぎゃー!ってなったり、

怖くなってテントへ逃げ込もうとしたら、テントがロケットよろしくビューン!!!!!!と吹っ飛んでえーっ!てなったり(すいませんこのシーンだけめっちゃ笑いました)とそのバラエティは多岐にわたります。

ただ唯一頂けないのは、ガイドの女の子の彼氏。

こいつは森に入ってから気が狂い、それが原因で他の連中と観客を不意に出てきてびっくりさせた挙句、カウンターでうっかり殺されるという、出しゃばり感がはんぱない。そこは『ブレア・ウィッチ』に任せとけ!

あと他の人も、自分が恐怖体験したことを伝えなきゃ!という使命感からか、物音も立てずに急に至近距離で呼びかけてくるのでやっかいです。普通によんで!

 

 

 

【魔女も時代の波に乗ってきています】

今回はメンバー全員が小型カメラを耳に装着いているので、全員の目線で得体のしれない恐怖が味わえるようになっています。

ほかにも森を上空から撮影するため、ドローンを持って来たりとぬかりないようすですが、カメラ以外の機能は根こそぎダメにされます。

1人はダメになってるとわかっているのに、木に引っかかったドローンを取りに行って、転落。そのまま何かにズルルっと引きずられ姿を消します。

それだけではなく、『ブレア・ウィッチ』の仕業か、午前7時になっても夜が明けない。ずっと真っ暗なのです…

しかも途中から別行動になったガイドのカップルは、ストーリー上では2日くらいしか経過してないのに、明らかに2人だけ数日以上体感しているのです。彼女の方が餓死寸前まで追いこまれていました。

こうして、もはや油断も隙もない状態へ追い込まれるのです…

そして、個人的に一番うわあ…となったのが、ラストで顎だけキーラナイトレイの子が、廃屋で逃げ惑うシーンで。

一瞬、さらにはカメラ不良でサブリミナル的に挟み込まれる鏡越しの映像が、作品の冒頭でヘザーの手掛かりだと思っていた動画と同じ映像だったのです…

つまり彼らは、はじめっから『ブレア・ウィッチ』の罠にはまっていたということでしょうか…

実際、『ブレア・ウィッチ』は、振り向いたら襲われるという設定があるみたいで(これが前作の背をむいて立っていた男の理由だと思われます)、それでも振り向かせたい『ブレア・ウィッチ』大切な人の声で呼びかけるなど、あざとい手を使ってくるので、動画の件はものすごい延長線での呼びかけ(動機づけ?)に感じます…めっちゃこわ…

 

いくらテクノロジーが発達しても、森にフラフラ行くのはやめようと思いました(完)

映画『ロブスター』当人たちはいたって真面目なのに常にシュールな空気が漂います

昨今、日本ではやれ婚活だのやれ相席バーだのいろいろなパートナーを見つけるためのコンテンツがありますが、今作『ロブスター』は、そんなコンテンツを利用したくなるような、ならないような。そんな感じ。


ファンタビにもでていたコリン・ファレルがその時の面影を一切なしで、非モテ男を熱演しています…

 

アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。(映画.comより)

原題 The Lobster
製作年 2015年
製作国 アイルランド・イギリス・ギリシャ・フランス・オランダ・アメリカ合作
配給 ファインフィルムズ

 

 

 

 

【主人公のムリゲー感】
主人公・デイヴィット(コリン・ファレル)が奥さんに浮気され、離婚。
その後滑らかに、犯罪者よろしくゴー★ジャスなホテルに連れていかれこのようなルールを言い渡されます。

・45日以内にこのホテル内で結婚相手を見つける

・見つからなかった場合は動物に変身させられる

・その後はホテルの近くの森に放たれる

という、独身者が一体何をしたんだよとブチ切れたくなる理不尽なルールを突き付けられます。

しかしそんなルールがまかり通った近未来の設定なので、デイヴィットも特に取り乱す様子もなし。

ちなみにホテルに連れてきていた犬は、このルールを守れず変身させられたデイヴィットの実兄という…

なぜお前はそんなに冷静なんだ…と突っ込みたくなりますが、さらに突っ込みたくなるのが、変身させられる動物の候補を聞かれた際、彼は「ロブスターがいい」と答えます。
(ちなみにコンサルタントっぽいおばさんが、どんな動物がおススメかとか、この動物は選ばれすぎて生態系やばい、みたいなことまで教えてくれます)
なぜロブスターがいいのか聞かれると「100年生きられるから」
お前甲殻類になってなお長生きしたいんかい…と思うと同時に、こんな世間的に感覚ずれたやつが45日以内にパートナーなんて見つかるのかよ…

となぜか彼以上にこっちが絶望してくるのでした。


【ゴージャスな雰囲気で行われる泥臭すぎる行為】

みんなやっぱり動物にはなりたくないので、それはそれは必至です。

この世界で、カップルになる方法は非常に単純明快。

要はお互い何かしらの共通点があればいいのです。

たとえば今作では、ジェシカ・バーテンは非常に鼻血が出やすい女性です。

そんな彼女の気を引くために、ベン・ウィショーはわざと鼻を強打し、「ほら!俺も鼻血出やすいんだよね!」とアピールします。

これで交際がスタートするんだからなんてちょろいんだ…と思うかもしれませんが、裏を返せば、すごくタイプの人がめちゃくちゃサイコパスみたいな人だと、自分もそうしなければ気を引けないという…

なので優雅なホテル内にも関わらず、話術ではなく体術で口説き落とすというどアナログ旋風が巻き起こります。

他にも一緒に入所した友人が期限切れになった際、動物になる前にもう一人の友人が、別れの手紙を読み上げるシーンがあるのですが、当の手紙を読む友人はすでにパートナーがいるので、思いっきり嫉妬のこもった拳でぶん殴られたりします。

他にもなぜパートナーが必須なのかを背詰めする説明会があるのですが、なんかもっとハイセンスな理由でもあるのかなと思いきや、まさかの「襲われないためにも、パートナーがいた方がいいよ」というまたも、真っ当とは言えどぎつい理由…(しかも演技とは言え実演つき…)

そんな理由もあってか、とりわけ男性陣は「自分で処理」することを禁じられており、代わりにメイドさんが「お手伝い」してくれるという行き届いたサービスが…

 

ところが、これでも我慢できず自分でしてしまうと、体罰が待っています。

 

それはトースターに利き手を突っ込み、こんがり焼きあげるという仕打ち…

さすがの感情あんま無い主人公も「うわっ…めっちゃこわ…」みたいな顔がいちいちじわじわ来ます。

 

他にもかなり肉弾シーン満載なので、「なんだよホテルで軟禁とかお高くとまりやがって…」と思ってる方は意外と見てみたらすっきりするかもしれません・・・

 
【某作家のようなアブノーマルな展開】ネタバレ

デヴィットはそんなギャップ生活に嫌気がさし、ホテルの近くの森に逃げ、独身者たちのコミュニティに入ります。

 

ところがそこで近眼の女(レイチェル・ワイズ)とまさかの恋におち、今度はコミュニティの長(レア・セドゥ)に目をつけられ、近眼の女は、盲目の女となってしまいます…

 

いよいよ危機を感じたデイヴィットはなんとか2人でそのコミュを脱出。

いよいよ森も抜け出しますが、『近眼』の共通点をなくしてしまったデイヴィットは、盲目の女をレストランの席において、トイレで眼球にナイフを突き立てようとします…

 

盲目の女は席に座ったまま、デイヴィットが戻ってくるのを待ちますが、結局彼は戻ることなく映画が終わります。

 

 

もしこれが、デイヴィットも失明したら、もうまんま谷崎純一郎の「春琴抄」になっています。

というかそもそもこの世界観自体が「春琴抄」を極限までブラックユーモアにしている気もしますが…

 

ある意味『ロブスター』も耽美主義的作品なのかもしれません…

 

監督のヨルゴス・ランティモスの新作『The Killing of a Sacred Deer』もどういった内容になるのか、今から非常に楽しみです・・・

今年の気になるカンヌ②

前回に続き、今年の気になるカンヌ作品(コンペティション限定ですが…)
今回は、まだまだ日本公開作品が少ないながらも、魅力的な過去作をもつ監督をピックアップ。

だいぶ趣味がばれる仕様になっちょります。

個人的にはある視点部門に、『或る終焉』のミシェル・フランコ監督がノミネートしてて胸アツなのですが、どこかで詳細アップされてないかな~…


①『ジュピターズ・ムーン(原題) / Jupiter’s Moon』
製作国:ハンガリー

監督:コーネル・ムンドルッツォ

キャスト:メラーブ・ニニッゼ、チェルハルミ・ジェルジュ

【ストーリー】 難民の青年アリアンは不法に国境を越えようとしているところを警官に見つかり、発砲されて負傷。

そのショックにより地面から浮き上がって空中を漂う力を手に入れる。

だが、難民キャンプで出会った医師がその能力に目をつけ……。

前作『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』でものすごいリアルなのにありえないほど犬な衝撃作を作り、世界中の犬好きの度肝を抜いた監督の最新作。

もうすでにあらすじから、私の心をつかんで離さない…

被弾して宙に浮くなんて、まるで点に召されてる見てえじゃねえか…でも普通に医者に見られてるからそれはないんでしょうけど。

そもそもそんなショック症状に襲われるのにも驚きですが、そんな能力に目をつける医者もおったまげ。何に利用するんだよ…


②『ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア(原題) / You Were Never Really Here』
製作国:アメリカ、フランス

監督:リン・ラムジー

キャスト:ホアキン・フェニックス、エカテリーナ・サムソノフ

【ストーリー】 売春のために人身売買される女性たちを助け、その報酬で暮らしている退役軍人のジョー。

ある時、ニューヨーク上院議員の娘が拉致監禁され、彼女を救い出す任務を与えられたジョーは、危険な陰謀に巻き込まれていく。

ホアキン・フェニックスといえば、過去に俳優引退宣言をし、ラッパーに転職。

やったことといえば非難をあびるか、寝てる男の顔に脱糞しようとしたくらいですが、早々に俳優業に復帰していただいて安心した今日この頃。

映画の中の退役軍人はウジウジしてるやつが多いイメージなのでたいへん好きなのですが、今作も主人公は幼少期虐待された経験を持つ設定。

ジャンルはリベンジスリラーとなっていて、レフン監督の『ドライヴ』にちかい雰囲気らしいです…!

実際監督はエズラ・ミラーのイケメンっぷりを前面にプッシュしつつ、独特な演出(トマト)が光ったリム・ランジーとのこと。

無駄のないキレッキレのストーリーを期待したいです。


③『ラブレス(英題) / Loveless』

製作国:フランス

監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

キャスト:アレクセイ・ロズィン、マルヤーナ・スピヴァク

【ストーリー】 離婚を控えたボリスとジェーニャは、それぞれに新しいパートナーを持ち、12歳の息子アリョーシャのことなど忘れたかのように、新しい生活への準備を進めていた。

そんなある日、息子が失踪する。

(詳細が分からないからかもですが)あらすじのそっけなさが、返ってホラー感が半端ないこちら。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥばりに覚えにくい&言いにくい監督の過去作『裁かれるのは善人のみ』は個人的に15年度ダントツ胸糞エンドだったと記憶しています。

あの長年の想い出が詰まった家が、取り壊される絶望ピタゴラスイッチ感は、衝撃がすごいうえに余韻まで残ってしまうクセモノです…

そんな監督の最新作も、なかなかに味わい深い胸糞感が期待できそうです。

個人的にはアスガー・ファルハディ『別離』のような、大人のいざこざに子供が巻き込まれる可哀そうな話にホロリしやすいので、マストで見るとおもいます。

とまあこんな感じでまとめてみましたが、他にも気になる監督はたくさん…

フランソワ・オゾン監督やホン・サンス監督。

『神様なんかくそくらえ』がくそくらえだった監督もノミネートされており、前作より面白いのかくそなのかも…
とりま結果発表が待ち遠しい限り…

ハネケ監督の三連覇に期待したいです!

p.s

カンヌにおけるネトフリ問題は、ダスティン・ホフマンの「僕は大きなスクリーン持ってるから…」で落ち着きました。

今年の気になるカンヌ①

現在絶賛開催中の第70カンヌ国際映画祭。

アカデミー賞ほど日本ではメディアなどで取り上げられることはありませんが、今年は『無限の住人』ある視点部門にて黒沢清監督『散歩する侵略者』、さらにパルムドール(最高賞)を競う作品には、永瀬正敏氏が出演している『光』も控えており、ぶっちゃけ米アカデミー賞より、邦画が取り上げられることが多いです。

そんな今年のカンヌのラインナップがネットでも結構前から発表されました。

http://eiga.com/official/cannes/

…原題ばっかやんけ!

カンヌは王道からキワモノまで幅広いのが魅了なのですが、いかんせんそのきわどさゆえ、日本公開が遅いのが難点。

昨年度のカンヌで監督賞を受賞した、オリヴィエ・アサイヤス監督の『パーソナル・ショッパー』は今月に入ってやっと日本公開されるほど。

脚本賞を受賞した『セールスマン』に至っては来月…

そんな魅力的でありながら気が遠くなってしまう、もどかしいカンヌ作品から、個人的にもう唾をぺっぺぺっと斉藤さんよろしくつけまくってる作品をまとめした。チケェラッチョ、ハゲラッチョ。


①『ザ・キリング・オブ・セイクリッド・ディア(原題) / The Killing of A Sacred Deer』

製作国:イギリス、アメリカ、アイルランド 

監督:ヨルゴス・ランティモス 

キャスト:コリン・ファレル、ニコール・キッドマン

【ストーリー】 家庭崩壊に悩む10代の少年。彼はカリスマ外科医のスティーヴンを、自分の家族に取り込もうと思いつく。次第にエスカレートしていく少年の行動により、スティーヴンの暮らしは音を立てて崩れ始めるのだが……。

前作『ロブスター』が大分エッジの効いたひょうきん設定でしたが、今作は割とシリアス目なのでしょうか?それともブラックコメディ調なのか…

『籠の中の乙女』と『ロブスター』はそれぞれ同じ脚本家が執筆しており、両作とも独特なルールが存在しているストーリーが、より面白さを引き立てているだけに、エウリピデスのギリシャ悲劇が元のこちらは、今までとは違ったランティモス節が見れそうです。

それにしてもこの監督の作品に出るコリン・ファレルはどうしてこうも、形容しがたい哀愁に満ち溢れているのか…

「明日死にますか?」て聞いたら「えー…まあいいですけど…」って答えそうな感じがすごくします。


②『ハッピー・エンド(原題) / Happy End』 

製作国:フランス、オーストリア、ドイツ 

監督:ミヒャエル・ハネケ 

キャスト:イザベル・ユペール、マチュー・カソヴィッツ 

【ストーリー】 フランス北部の港町カレー。アフリカや中東から押し寄せた人々が難民キャンプを形成する傍らで、ある裕福なフランス人一家族は、難民問題など気にも留めず快適な日々を送っていた。
胸糞映画の帝王こと、ミヒャエル・ハネケ監督待望の最新作が、またしてもカンヌ上陸です。

ハッピーエンドなんてお前どの口が言っとんねんと、ハネケ監督のことをちょろっとでも調べれば、内容を知る前から突っ込みどころ満載な今作。

私の大好きな女優イザベル・ユペールがどんな役どころで、どんなひどい目に合うのか非常に楽しみです。

ちなみにハネケ監督は後味の悪い映画ばかり作るくせに、パルムドールを2度も取っています。

あんまりにもカンヌの申し子過ぎて、前々回くらいのパルムドールを受賞したジャック・オディアールという監督さんが「やったー!ハネケがいないからパルムドール取れたよー!」と公言してしまうほど。

そうなると、今回出品された監督はすでに敗戦ムードだったりして…がんばれ!


③『オクジャ/okja』

製作国:韓国、アメリカ 

監督:ポン・ジュノ 

キャスト:ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ

【ストーリー】 韓国・江原道(カンウォンド)の山奥で、1人の少女が“オクジャ”と呼ばれる謎の巨大生物をかくまいながら暮らしていた。世界的企業から追われていたオクジャが姿を消した時、少女は親友であるオクジャを探し出すため命懸けで奮闘する。

ポケモン世代にはアツい設定の今作。

監督は過去にも『グエムル-漢江の怪物-』というか物パニック映画を撮っているので、今作も期待大です。

ただこちらはネットフリックス映画で、劇場での公開は行わない様子。

それに関して審査員長のペドロ・アルモドバル監督が「映画館で上映しない作品なんて映画じゃねえ!!」と受賞レースに入ることすら値しないと発言。(一方ウィル・スミスさんはこれに対して反対の意見)

しかし製作は本年度アカデミー賞作品賞を取った『ムーンライト』を手掛けたプランB(ブラピのやつ)。映画館で上映しなくても、クオリティは間違いないでしょう。

ある意味日本では、コンペティション作品の中では『光』の次に早く見れる作品では?

…個人的にはこういう映画祭は、作品の質を判断するのに非常に手っ取り早いので、映画館だろうがアマゾンだろうがネトフリだろうが、賞レースに入る作品なら、入ってほしいところであります。映画館で見れないのは確かに残念ですけど…

『BLAME!』みたいに期間限定で上映するとか。

やはりそれでも簡単ではないのでしょうか…うーん…

続く

『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えた美味しい革命』

皆さんは、ガストン・アクリオという人物をご存知でしょうか?

「16歳の時に確信したのは、私は料理が好きだということです。」と、神童アピール半端ないガストン先輩は、公式サイトがいうには”料理人であり、アントレプレナー、そしてペルー料理界のリーダーです。
アントレプレナーとは「起業家」という意味だそうですなんでそうやって言わないの?めんどくせえなあ…

ガストロノミー(食文化)に革命を起こした料理人として、世界中にその名を知らしめてるそうですが、ぶっちゃけ料理というか料理人に興味関心がなければまずその名を耳にすることはなさそうな気がします。

私がなぜこの映画を見るにあたったかは置いといて、今作を見た率直な感想は「ガストン、めっちゃ自分のこと好きやん…」という料理ではなく彼の自己主張の強さでお腹がいっぱいになる。でした。

そんな『料理人 ガストン・アクリオ 微笑を超えたおいしい革命』の魅力(飯テロ画像満載なのに、全く別理由で食欲がなくなる)、その異色さを紹介します。

ちなみに「ガストロノミー」はガストン先輩が自分大好きすぎて、名前からもじった造語ではなく、ちゃんとこういう言葉があるそうです。


・異色①「料理以上にアップで映るモノクロのガストン・フェイス

今作はところどころ、ガストン先輩のインタビューシーンが差し込まれるのですが、いかんせんその演出が料理人というか、まるでイケメン俳優張り。

モノクロかつ、絶妙なタイミングで差し込まれるので、ぶっちゃけ「あ、あの料理おいしそうだなあ」とか思ってる時に、この顔がパッと出てくると、ぶっちゃけ心境は複雑です。

さらにその顔のアップが近いのなんの。

自分の顔に自信がなければ、そのアップはなかなか被写体としてはメンタルやられそうですが、彼はなんと、発言のタメまでやってのけるのです。

沈黙しているときの顔は目をつぶっているせいもあってまるでキス顔をどアップで見せつけられている気分…  

さっき見た料理のことなど忘れさせられます…


あとこういう演出もホントいらん。MVか。


・異色②「料理人、学校を建てる」

アナクロメータ?起業家をそう呼ぶらしいっすけど(ほじほじ)、ガストン先輩のまるでセルフプロデュースなの?と思いたくなるよな濃い演出を見せつけられた後に、彼は貧しい国に料理学校を建設します。

しかし、そのギラついた演出を見せつけられた後では、正直すごいいい人というより、どこからか教育勅なんとかが聞こえてきそうでなりません。風評被害ドンマイ。

しかしガストン先輩に会って、メニューを考案した人が、評価されて感涙するシーンを見ると、やっぱ現地ではめちゃくちゃ有名な人なんだなと痛感します。ただ公式サイトのCAST(現地の人とか)のプロフィールの最後に、いちいちガストン先輩のコメントが差し込まれているのを見ると、なんだかなあ・・・くどくね?となります・・・

・異色③「ネックレスがチャラい」




私はあまり料理人の私服を見る機会というのがないのですが、ガストン先輩は惜しみなく、そのファッションセンスを見せてくれます。

とりわけ気になったのが、ネックレス。

皆さんフェザーというか、羽のシルバーアクセサリをつけてる人をどう思いますか?

あまり今の日本では見かけなくなりましたが、サーファーとか、若干ワイルド系な方がつけてるイメージ。

そういったのを首から下げてるガストン先輩…
(ちなみにサーフィンをしてドヤってるようなシーンは確かなかったので大丈夫です)

人の第一印象は何割が見た目という言葉もありますが、これまでガストンアピールを見る限り、まあ妥当かな…という感情さえ抱き始めたあなたはもうお腹一杯になってること請け合いです。。

まあ、料理人にフォーカスを当てているので、当たり前といえば当たり前ですが、やはりもうちょっとこう…ね…?

いろんな意味で期待してたのと違う感は否めませんでした。

ただやはり料理に対して興味関心がある人は、かなり刺激を受ける内容になってると思います。

以下、ガストン先輩の舎弟になりたい人はマストでチェック。

Astrid&Gaston 公式サイト: http://en.astridygaston.com/

Facebook: https://www.facebook.com/AstridyGas tonLima

『スプリット』いろんな意味で衝撃の結末と、変わらないギャグ的シャマラン節健在


最近、CMで見かけるホラー映画『スプリット』。

アメリカでは3週連続で大ヒットとのうたい文句も。

X-MEN(未見)シリーズでも活躍しているジェームズ・マカヴォイが、23人もの人格をもつ解離性同一性障害、いわゆる多重人格を演じています。

そんなぶっ飛んだ設定時点で、若干ギャグっぽいですが、実際にビリー・ミリガンという人物が24人の人格を持つとして実在しているのです。

そうやって考えると、途端にギャグがホラーに変わるあたり、シャマラン監督は常にホラー界でも攻めてるなあと、特別ホラーが得意でない私は感じてます。

そもそも23もの人格を演じたマカヴォイ氏ですが、ギャラは23人分もらえたりするのでしょうか…

いや、それともひとり分を23分割されるのか…気になるなあ…

…そんな話題の『スプリット』が一体、他のホラーとどう違うのかまとめてみました。

「シックス・センス」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、ジェームズ・マカボイを主演に迎えてメガホンを取ったサイコスリラー。見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。マカボイが多重人格の男を演じ、シャマランの前作「ヴィジット」に続き、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作を務める。

Split

2017年/アメリカ

配給:東宝東和

公式サイト


【粗すぎる筋】

JK三人組が、一人の父親が車で送ってくれるということで、車内で待っていたら、突然運転席に知らないおっさん(マカヴォイ)が乗り込んできて拉致られます(その間、映画開始わずか5分~10分ほど)

監禁された3人は結束して脱出を試みることはおろか、まったく一致団結できず、また一人、また一人と服を脱がされます…あれ?

そしてちょいちぃい女の人格がでたり、9歳児の男の子の人格が出たりして、おのおの別の部屋に監禁され、最終的には新たな24人目の人格「ビースト(エディ・レッドメインの人格ではない)」が現れ、事態は急速に悪い方向へ進んでしまうのです…


【監督は酸いも甘いも経験済みのM・ナイト・シャマラン】


予告かCMのラストにネタバレ厳禁の旨を、自ら顔出しして警鐘している、この方。

監督のM・ナイト・シャマランは、内容は知らなくとも、作品名こそ聞いたことのある『シックス・センス』『エアベンダー』を撮った方なのです。

しかし、興行的に成功を収めたことも何度もある監督でありながら、実は二度もゴールデンラズベリー賞(最低賞)を受賞したことがあるのです…

そんな彼ですが、『エアベンダー』『アフター・アース』とどん底を経験したシャマランは次の『ヴィジット』で原点回帰し見事復活を遂げるのです!

実際キヨシスト的な感じでシャマラニアンというファンの造語もあるらしいので、やはり復活を待っていたファンも多くいたのでしょう。

【ホラーなのに、唐突に訪れるシュールなシーン】

過去どの作品を見ても、特徴的なのが「ホラーなのに、突然ギャグのようなシーンが起きる」という点。

前作『ヴィジット』に関してはホラー映画なのに、ラストはストーリーと全くと言っていいほど無縁な、主人公のラップシーン(ホームビデオ風)

で幕を下ろすという余韻ゼロ(ほめ言葉)でのしめくくりでした。

そして今回でも、そのラップの遺伝子が脈々と受け継がれていました…

9歳の人格、ヘドヴィグは部屋でカニエ・ウエストの曲を聴いてバキバキのダンスをするのがマイブーム。

主人公のケイシーは、なんとかこのくそガキ人格を出し抜いて、脱出を試みます。

彼の部屋に脱出できる可能性を見出したケイシーは、早く脱出したくて仕方ない気持ちを抑え、ヘドヴィグの部屋に連れて行ってもらいます。

そこで彼女を待っていたのは、圧倒的再現率で踊るバキバキダンサー、ヘドヴィグの姿でした。

↓参考動画

観客も一部始終そのシーンを見せつけられるのですが、その間、今自分がホラー映画を見ていることなんて忘れさせるほどのインパクト。

ケイシーは(全く別の理由ですが)脱出できないことを悟って涙するのですが、本人には死活問題なのに、見ているこっちとしては屈服絶倒寸前なので、たいへん複雑な心境に陥ること必須です。


【前作『ヴィジット』との違い】

肝心のホラー要素ですが、いわゆる「うわっ!」てなるような演出は控えめ。

24人目の人格「ビースト」がじわじわと目覚めの兆候を見せてくる展開となっており、最悪の展開を怖いけど期待してしまう。そんな欲しがり展開があなたを待っています。

ちなみに「ビースト」は人の姿をした最強の人格。

そもそも解離性同一性障害は、トラウマから心を守るために起きるそうなので、「ビースト」の最強っぷりはだんだん想像がついてきます…

ちなみに今回はJKが主人公なのですが、全員若さはじけるボディーの持ち主故、図らずも服を脱がされる(ここも重要なシュールポイント!)3人を見ると自分がハラハラしているのか、ムラムラしているのか、複雑な心境に陥ること必須です。

【巷で噂のラストシーン(ネタバレ)】


実は今作は続編が既に決まっており、なんと監督の過去作『アンブレイカブル』と合体した物語が描かれるのだそうです。

実際、ラストシーンで『アンブレイカブル』の主人公演じるブルース・ウィリスが登場します。

私は『アンブレイカブル』は未見なのですが、確かにポスタービジュアルを見ると、2作ともガラスが割れたような亀裂が入ってます…


続編にはマカヴォイと、ケイシー、『アンブレイカブル』の主要キャストが出演確定しているそうです(そうです、残りのJK2人はビーストに喰われます…このシーンが多分一番怖い…)

ビーストはケイシーも襲おうとしますが、実は彼女も現在進行形で虐待を受けていると知り、まるで仲間意識でも持ったかのように、彼女を襲わず姿をくらまします。<br />
はたして続編でこの二人がどう既存のストーリーに関わってくるのか…19年公開だそうなので、気を長くして待つとします。
そして今作をまとめると…

  • マカヴォイ氏にハラハラ
  • JKにムラムラ
  • マカヴォイ氏のギャラに関しては要調査

こんな感じですね。

『サラエヴォの銃声』目まぐるしく展開する多数の人物をたった85分で描き切る。

アカデミー外国語映画賞受賞作「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノビッチ監督による群像ドラマ。第1次世界大戦勃発のきっかけとなったサエラボ事件から100年が経った2014年6月28日。記念式典が行われる「ホテル・ヨーロッパ」には、戦争についてインタビューするジャーナリストや式典での演説の練習をするVIP、賃金未払いをめぐってストライキを企てる従業員ら、それぞれ事情を抱える様々な立場の人たちがいた。やがてホテル内に鳴り響いた1発の銃声をきっかけに、彼らの運命は大きく交錯していく。2016年ベルリン国際映画祭で銀熊賞・審査員グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞した。

Smrt u Sarajevu

2016年/フランス,ボスニア・ヘルツェゴビナ

配給:ビターズ・エンド

公式サイト(汚れたミルクと共通)

サラエボ事件。

1914年6月28日にオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝・国王の継承者フランツ・フェルディナントとその妻ゾフィーが、サラエボ(当時オーストリア領、現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)を視察中、ボスニア出身のボスニア系セルビア人(ボスニア語版)の青年ガヴリロ・プリンツィプによって暗殺された事件。

この事件がきっかけとなって、第一次世界大戦が開戦した。(wikiより)

きっと高校生くらいの時歴史の授業で習ったのでしょうが、当時は授業そっちのけ。

こじらせていた私はカポーティの『冷血』を読みふけり、10年後、今では寝ても覚めても毎週のイッテQのことばかり考えている始末。

そんな私が先日、サラエボ事件の100年後、同じ舞台で描かれた映画『サラエヴォの銃声』にイッテQ!(重篤)

【荒すぎる筋】
見た目はゴージャスだけど、実は従業員に給料2か月払えていなかったり、電気代を滞納していたりとお先真っ暗な経営状態の「ホテル・ヨーロッパ」

そんなぎりぎりを攻め続ける支配人と、ブラック社員の鏡みたいな働かされっぷりの女受付代表者、そんな大変な時に空気を読まずにやってきた偉い人と、大事な時にストライキを決行しようという至極まっとうなリネン室のおばちゃん(受付嬢の母)、テレビの取材の女性ジャーナリストと、末代まで呪いたくなるような名前(サラエヴォ事件の暗殺者、ガヴリロ・プリンツィプ)とおなじイケメン。

そんな人たちが、なんやかんやあって、みんな大変な目に合う映画。

でも私もカポーティ読んでて、サラエヴォ事件なんてよく知らないよ…

大丈夫、『冷血』だろうが『ティファニーで朝食を』を呼んでいようが、ぶっちゃけそんなにサラエヴォ事件を知らなくても「大変そうだなあ」というのはバシバシに伝わってきます!

【難しそう…でも、上映時間は85分と短い】

今作の最大の特徴は、何と言ってもその上映時間のタイトさ。

先に書いたように、メインの登場人物が何人もいるにもかかわらず、きちんと誰が何して、どういうことになっているのかがちゃんと分かるという離れ業をやってのけています。

GWのアニメ映画でさえもうちょっと長い尺で上映しそうなものなにに、なぜここまでタイトにしたのか…

そもそも今作の監督タニス・タノヴィッチの他作を調べてみても大体1時間半くらいしかないという。

なのにやたら骨太な社会派が多いので、(私のように)てっとり早くゴリゴリのドラマが見たい人には、まさにかゆいところに手が届くような作品を作る名手なのです。

【「ホテル・ヨーロッパ」の従業員に学ぶ。こうなる前に転職しよ】

今作でとりわけひどい目に合う、ポスタービジュアルにもいるこの受付嬢。

リネン室の母は給料未払いに激おこ。それに対し、そんなことしてもますます給料が払われなくなるだけだと、あくまで従順に働く意思を提示。

しかし彼女の真面目さに反し、事態は悪化しつづけます。

一夜だけ共にしたコックの男には、粘着にもほどがあるほど言い寄られ、ホテルの地下駐車場では、スト決行を伏せぐために地下組織の用心棒が、リーダーを袋叩きにしている現場を目撃してしまいます。

怖くなった彼女はホテルの支配人に告げますが、母親が次期ストライキのリーダーとなったことで、クビになります…

さらに今度は用心棒が、母親を連れ去り、阻止しようとした受付嬢は別室に軟禁されます。

なんとか脱出し、支配人に助けを乞いますが、経営も精神も破たんした支配人は無言で受付嬢を襲おうとするクズっぷり。

そんな時、コックが支配人室にやってきて、物騒なやり取りをドア越しに耳にしますが、まさかの退散。お前もクズっぷりすごいな…

結局母は、地下の怪しげなバーに、見張り付きで軟禁されていただけ。

文字通りサラエヴォの銃声に乗じて脱走し、無事に受付嬢の娘と再会します…(受付嬢も何とか襲われずに済みました)

…転職しろ!(号泣)

【サラエヴォの銃声の正体】ネタバレ

今作を見る前は、前知識的に銃を撃つのは、暗殺者と同じ名前を持つ男だと思っていました。

実際に男は革命が必要だと常に言っており、銃も所持していましたが、女性ジャーナリストと話をして、その気も失せてしまった様子。

そんな出来事の裏で、監視室で銃を所持する警備員?のような男は、薬でキメまくりという怠慢。

本当は監視室でトリップしていたいのに、交代を命じられとぼとぼ歩いていると、目の前に銃を持った(正確にはしまい忘れた?)男とばったり。

急にお仕事スイッチが入った警備員は銃を捨てるよう命じ、銃を構えますが、まだ頭ゆるゆるだったのか、発砲。

男はまさかの犬死…そして不覚にも一番らりぱっぱな奴が、地味に一番仕事っぽいことをしているという皮肉…

本当はホテルをサラエヴォという国に例えてあーだこーだと考察できそうですが、特別知的好奇心をくすぐられわけでもなく…

ただ、本当にこの短い時間でよくもまあこんな大変なことになったもんだとひしひしと感じれる作品。

あなたの職場もこうならないといいですね…ばきゅーん。